紅茶検定を受けるなら何級?級位の選び方と難易度を解説!

紅茶検定は紅茶のいれ方や産地など、「紅茶」にまつわる幅広い知識を問う民間資格です。
勉強はテキスト一冊のみ、独学で合格が目指せるので、まとまった勉強時間がとれない社会人の方でも気軽に受験できます。
しかし、紅茶検定は比較的新しい資格ということもあり、公式問題集や過去問題集が販売されていません。
そのため、「興味はあるけど勇気が出なくて受けられない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで本記事では、私が実際に勉強してみて感じた難易度と受験級の決め方をご紹介していきます。
「紅茶検定に興味がある」
「紅茶の勉強をしてみたい」
という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
紅茶検定について
紅茶検定は紅茶検定実行委員会が主催する民間資格です。
日本唯一の紅茶団体である日本紅茶協会の協力のもと開催されています。
出典:紅茶検定 公式サイト
主催 | 紅茶検定実行委員会 特別協力:日本紅茶協会 |
級位 | 初級(ベーシック) 中級(アドバンス) 上級(プロフェッショナル) |
検定料 | 初級:4,900円 中級:5,900円 上級:7,700円 |
勉強方法 | 公式テキスト |
受験方法 | オンライン(PC/スマホ/タブレット) |
試験時間 | 60分 |
問題数 | 80問 |
出題形式 | マークシート式(四者択一) |
合格ライン | 概ね正解率70%以上 |
試験日程 | 年2回程度 |
※2023年8月現在の情報です。最新情報は公式サイトをご確認くださいませ。
試験はオンラインで行います。
スマートフォンやカメラ付きのPC、タブレットとインターネット環境があれば全国どこにいても受験が可能です。
紅茶検定を受けるなら何級?
紅茶検定は公式テキストから出題されるため、誰でも気軽に受験できます。
いきなり中級を受けるといった「飛び級」も可能です。
※上級は中級合格者のみ受験可能。

ここからは紅茶検定の各級ごとの難易度、特徴、そして受験級の決め方をご紹介していきます。

ちなみに、私は「趣味として検定の勉強をしつつ紅茶の知識も深めたい」と思っていたので、最初から中級を受験しました。
初級:まずはここから!
初級は最も難易度が低い級です。
紅茶のいれ方や製造方法、保存方法、産地と茶葉の知識、各国の歴史や文化など紅茶の基礎について出題されます。
合格ライン | 概ね正解率70%以上 |
合格率 | 約85% |
テキスト | 『紅茶の大辞典 |
勉強期間(目安) | 1ヶ月 |
テキストは中級・上級と共通ですが、初級は主要なポイントを中心に出題されます。
重要な箇所をしっかり押さえておけば十分に合格を目指せるので、勉強時間があまり取れない方でも気軽に受験しやすいでしょう。
例題を見てみましょう。
【例題】
出典:紅茶検定 練習問題(初級)
- 紅茶を急に冷やすと白く濁ってしまう現象を何というか。
- 「チャ」の木は学名で何というか。
初級は「○○を何というか」というように、語句を選ぶ問題が多くなっています。
テキストに登場する語句は見逃さずにチェックしておきましょう。



覚えたい語句と説明文にマーカーを引いて何度も読み返すのがおすすめ!
初級は合格率が約85%と高く、初心者でも気軽に受験できます。
「紅茶の勉強をしてみたい」「気軽に受けたい」という方は、まずは初級にチャレンジしるのがおすすめです。
- 紅茶について初めて学ぶ
- 手軽に検定を受けたい
- 勉強時間があまりとれない
紅茶検定は合格するとカレルチャペック紅茶店特製イラスト入りの合格認定書がもらえます。
級位によってデザインが異なるので、全級合格を目指してみるのもいいですね。
中級:幅広い知識を身につけたい!
中級は初級の範囲に加え、マーケット、品質や規格、成分と効能などさらに深い紅茶の知識が問われます。
合格ライン | 概ね正解率70%以上 |
合格率 | 約75% |
テキスト | 『紅茶の大辞典 |
勉強期間(目安) | 2ヶ月 |
初級に比べて難易度は上がるものの、短期間でも十分に合格を狙えます。
テキストは初級と同じく、『紅茶の大辞典
中級は出題範囲が増えるため、テキストをくまなく勉強しましょう。
例題を見てみましょう。
【例題】
出典:紅茶検定 練習問題(中級)
- 日本の紅茶の輸入先で最も量が多い国はどこか。
- キャッスルトン、マーガレッツホープ、ジュンパナ等の茶園でとれるお茶は何か。
このほか、中級では「○○でないものはどれか」というような、選択肢の中から間違っているものを探す問題もあります。
しっかり内容を理解していないと答えられないものも多いので、テキストをしっかり読み込んでおく必要があります。
重要語句は名称だけでなく、説明ができるようにしておくといいでしょう。



産地の特徴や人物名、年表などをノートにまとめるのもおすすめ!
初級に比べて難易度が上がるとはいえ、合格率は約75%と民間資格の中でもかなり高めです。
「ある程度ちゃんと勉強がしたい」という方は、中級から受験してみるのがおすすめです。
- 紅茶の知識を深めたい
- いずれは上級を受験したい
紅茶検定の上級は中級合格者しか受験できません。
いずれ上級を受けたいと思っている方は、まず中級の合格を目指してみましょう。
上級:目指せ紅茶のプロ!
上級では初級・中級の範囲に加え、テーブルマナー、トレンドなど紅茶に関する奥深い知識が問われます。
合格ライン | 概ね正解率70%以上 |
合格率 | 約70% |
テキスト | 『紅茶の大辞典 『紅茶検定 上級用テキスト』 |
勉強期間(目安) | 2ヶ月~ |
上級では対象のテキストが2冊になります。
『紅茶検定 上級用テキスト』はセグモのオンラインショップでのみ購入可能です。
出題範囲がさらに広くなるので、2冊をくまなく勉強しましょう。
例題を見てみましょう。
【例題】
出典:紅茶検定 練習問題(上級)
- ベッドフォード侯爵夫人の午後のティータイム習慣が貴族階級にひろがり定着した公式の午後の茶会は当時何と呼ばれたか。
- 紅茶・緑茶に最も多く含まれるミネラルは何か。
上級は紅茶の知識に加え、ティーパーティーやマナー、成分などさらに広く深い知識が問われます。
テキストをくまなく読み込み、語句の意味を説明できるようにしておきましょう。



中級と同様、ノートにまとめて暗記するのがおすすめ!
上級とはいえ、こちらも合格率は約70%とかなり高め。
独学でも合格しやすい検定といえるでしょう。
- 紅茶を極めたい
- 勉強時間が確保できる
まずは中級を受験してみて、紅茶の勉強が楽しいと思えたらつづけて上級にチャレンジしてみるのもいいですね。
まとめると
級位ごとの出題範囲や難易度をご紹介しました。
受験したい級は決まりましたか?
最後におさらいとして、まとめてみました。
- 紅茶について初めて学ぶ
- 手軽に検定を受けたい
初級がおすすめ
- 紅茶について幅広い知識を得たい
- いずれは上級を受けたい
中級がおすすめ
- 紅茶を極めたい
- 勉強時間が確保できる
上級がおすすめ
紅茶検定は紅茶のいれ方や歴史、ブランドの背景など紅茶にまつわる幅広い知識を身につけられます。
学べばきっと普段のティータイムがさらに楽しくなるでしょう。


私は実際に紅茶検定の勉強をしてみて、紅茶がさらに好きになりました。
今まで飲んだことのなかった銘柄を飲んでみたり、シーズンごとに茶葉を買って飲み比べしてみたり、今までにはなかった楽しみ方ができるようになりました。
紅茶好きのみなさん、紅茶検定でティータイムをさらに豊かなものにしてみませんか?
\ 全Pフルカラー!雑誌感覚で勉強できる! /
おわりに
紅茶検定の特徴と難易度、受験級の決め方のご紹介でした。
【初級】
初心者や勉強時間があまりとれない人におすすめ
【中級】
幅広い知識を身につけたり、いずれ上級を受けたい人におすすめ
【上級】
紅茶を極めたい方におすすめ
気軽に受けたい方には初級がおすすめですが、私のように趣味で検定をとりつつ紅茶の知識を深めたいという方は中級から受験してみるのもおすすめです。
中級と聞くと難易度が高そうに聞こえますが、紅茶検定はテキスト1冊を勉強するだけで十分に合格が目指せるので、初心者にも優しい検定といえます。
中級をとっておけば、いずれ上級が受けたくなったときもすぐに受験できますよ。
紅茶検定は紅茶好きのための検定ともいえます。
紅茶が好きな方であれば、楽しく勉強をつづけられるはずです。
誰でも気軽に受けられるので、みなさんもぜひ紅茶検定で紅茶の奥深さを学んでみませんか?