読書ノートは意味ない?メリットと効果的な書き方を徹底解説!
「読書ノートに興味はあるけど、なんだかめんどうくさい」
そんなふうに思っている方も多いはず。
確かに、文字を書くのは時間がかかりますし、溜めてしまうと書くこと自体が億劫になってしまいます。
ですが、読書ノートを書くことでしか得られないメリットも、実は多いのです。
私は読書ノートを書き始めて3年経ちましたが、以前より本を読むことが楽しくなり、読んだことのないジャンルの本にも興味を持つようになりました。
本記事では、私が実際に続けたからこそわかった、読書ノートを書くメリットを詳しく解説していきます。
後半では効果的な読書ノートの書き方のコツもご紹介しているので、読書ノートが気になっている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
読書ノートは意味ない?
読書ノートは、読んだ本の内容や感想などをまとめるノートのことです。
書き方に決まりはないので、ノートとペンさえあればいつからでも始められます。
しかし、「時間がかかる」「めんどうくさい」「意味はあるのか?」などとマイナスイメージをお持ちの方も多いです。
中には、以前書いていたけど挫折してしまったという方もいらっしゃるかもしれませんね。
読書ノートのデメリットとしては、主に以下のような点が挙げられます。
- 書くのに時間がかかる
- 溜めてしまうと書くのが億劫になる
- 要約が苦手な場合はストレスになる恐れがある
子供のころ、読書感想文を書くのに四苦八苦していた人からすれば、「またアレと似たようなことをするのか…」と重荷に感じてしまう人もいるかもしれません。
ですが、これらのデメリットは少し工夫するだけでかんたんに解決します。
書く内容をテンプレート化すれば迷いがなくなり、書く時間を短縮できます。
本を読み終わったらすぐに書くことをルーティン化すれば、億劫になることもありません。
さらに、要約が不要な書き方をすれば、要約が苦手な人でもかんたんに書けます。
読書ノートはちょっとしたコツを取り入れればぐんと書きやすくなりますし、続けるメリットもたくさんあります。
まずは、読書ノートの嬉しいメリットを解説していきます。
読書ノートをつけるメリット
「読書ノートは意味がない」と感じている方は、適切な書き方ができていないのかもしれません。
自分に合うスタイルで適度に力を抜いて続ければ、読書ノートは後々役に立ったり、自分だけの財産になったり、きっと嬉しい効果を感じられるはずですよ。
- 理解が深まる
- 記憶が定着する
- 実生活に取り入れやすい
- 読んだときの感情を残しておける
- 自分だけのライブラリーができる
ひとつずつ解説していきます。
メリット①理解が深まる
まずは、本の内容への理解が深まる点です。
読書ノートを書く際は、本の内容を再度確認しながら文字に起こします。
本に触れる回数が増えるのですから、当然理解も深まります。
疑問に思っていたことが解決したり、別の視点から見た発見があったり。
読み返し、そして文字に起こすからこそ気づけることもたくさんあります。
特に実用書や自己啓発本、ビジネス本などを読む方は、読書ノートを使うことで理解度をぐんと上げることができるでしょう。
「いいな」と思った箇所には付箋を貼っておくのがおすすめ!
メリット②記憶が定着する
手を動かして書くことで、記憶が定着するメリットもあります。
人は何事においても、「自分のもの」にするためにはアウトプットが欠かせません。
読書で考えると、本を読むことがインプット、読書ノートに書き出すことがアウトプットです。
ただインプットし続けるだけでは知識として定着しづらく、自分のものにするのは難しいです。
では、ただアウトプットすればいいのかと聞かれれば、答えはNOです。
アウトプットの仕方にもコツがあります。
というのも、読書ノートはできれば手書きがおすすめです。
手書きには、デジタル管理ではなし得ないメリットがあります。
- 書くことで脳に情報がインプットされる
- 潜在意識がはたらく
- 可視化することで自分の行動が変わる
これらの理由から、記憶に残したい情報は手書きの方がいいと言われています。
せっかく新しい知識に出会ったのなら、自分のものにしないともったいないです。
普段打ち込みばかりという方も、読書ノートは紙で書いてみませんか?
メリット③実生活に取り入れやすい
読書ノートに書き出すことは、実生活での実践にも役立ちます。
読書ノートには、本を読んで得た知識や素敵だと思った考え方などを書きます。
たとえば、自分で試してみたいことや、いつか必要になりそうなこと、心に留めておきたいことなど。
本を読んでいるときには「これいいな!明日やろう!」と思っても、明日になると意外と忘れているもの。
読書ノートに書いておけば、明日も、明後日も、ふと必要になったときも、いつでも思い出して実行に移せます。
読書ノートは必要な情報だけを厳選して書くので、後から振り返って「あの本に書いてあったはずけど、何ページだっけ?」と迷うこともありません。
いつか必要な情報にいつでもアクセスできる環境を整えてておく、それが読書ノートなのです。
メリット④読んだときの感情を残しておける
読書ノートをつければ、読み終わったときの達成感や感動も残しておくことができます。
特に小説やエッセイの場合、読み終わったときの感動や感激した気持ちは、そのときに残しておかないとすぐに忘れてしまいます。
もちろん、初めて読んだときの感動を同じレベルでもう一度味わうことは難しいでしょう。
ですが、読書ノートを振り返ったときに「この本はこんな感情にさせてくれた」「こんなシーンに感動した」などと思い出すきっかけになってくれるのです。
メリット⑤自分だけのライブラリーができる
最後のメリットは、自分だけの財産になることです。
読書ノートは、自分の読んできた本を集めた集大成のようなもの。
読書ノートが溜まっていくと、自分の好みや興味があることが見えてきます。
そのためにも、読書ノートは書いて終わりではなく、定期的に読み返すのがおすすめです。
改めて振り返ることで、新しい本を探すきっかけになることもあります。
たとえば「この本に載っていたこの分野をもっと深掘りしてみようかな」「この本に似たテイストの作家を探してみようかな」など。
読書ノートは自分が選んできた本を集めたもの。
読み返すことで、次に読む本のヒントに出会えますよ。
効果的な読書ノートの書き方のコツ
さて、読書ノートのメリットを理解したところで、読書ノートの効果をさらに高める効果的な書き方のコツをご紹介していきます。
- 残しておきたい箇所に付箋を貼っておく
- フォーマットを固定する
- 読み終わったらなるべく早く書く
- あらすじと感想を分ける
- 定期的に読み返す
これらのポイントを意識するだけで、読書ノートの効果がぐんとアップします。
なお、具体的な読書ノートの書き方は別記事で詳しく解説しています。
〜実用書・自己啓発本編〜
〜小説編〜
「読書ノートを書くのが初めて」「フォーマットが知りたい」という方は、参考にしてみてくださいね。
書き方のコツ①残しておきたい箇所に付箋を貼っておく
読書ノートを書くと決めたら、本を読むときから書くことを意識しておきましょう。
といっても、難しいことはありません。
意識することは2つです。
- 内容をしっかり理解しようと意識する
- 残しておきたいと思った箇所に付箋を貼る
ただ流し読みするだけでは内容を深く理解するのは難しいです。
読書ノートを書くことを踏まえ、しっかり理解するつもりで読み進みましょう。
また、実際にやってみたいと思ったことや胸を打つ言葉があれば、付箋を貼っておきましょう。
自分にとって必要な箇所を洗い出しておくことで、読書ノートを書くのがとても楽になりますよ。
付箋を貼った箇所のうち、本当に必要だと思ったところだけノートにまとめるのがおすすめです!
書き方のコツ②フォーマットを固定する
「読書ノートを書きたいけど、書き方がわからない」という方は、はじめに読書ノートのフォーマットを決めてしまいましょう。
- 本のタイトル★
- 著者★
- 出版年月日
- 出版社
- 読み終わった日付★
- 読もうと思ったきっかけ
- 総合評価★
- あらすじ★(小説の場合)
- 心に響いたことや取り入れたいと思ったこと★
- 要約
- 感想★
★は私が実際に書いている内容です。
これらの中から自分が残しておきたい内容をピックアップして決めておけば、毎回書き方に悩むこともありません。
本を読んだらフォーマットに沿って書くだけなので、ハードルを下げることができます。
書き方のコツ③読み終わったらなるべく早く書く
本を読み終わったら、あまり時間が経たないうちに読書ノートを書くのがおすすめです。
特に小説やエッセイの場合、読み終わったときの感動や余韻が残っているうちに書いたほうがそのときの感情をより正確に残しておくことができます。
時間が経ってしまうと内容を忘れてしまうだけでなく、「書かなきゃ」という気持ちがストレスになってしまう場合もあります。
楽しく続けるためにも、「読んだら書く」ことをルーティン化してしまうと楽ですよ。
書き方のコツ④あらすじと感想を分ける
あらすじと要約、そして感想は全く別物です。
読書ノートを書く際は、これらを混同しないように気をつけましょう。
あらすじ:おおまかなストーリー
要約:要点を短くまとめたもの
感想:自分が感じたことや思ったこと
これらが混ざると、読み返したときに本の内容が理解しにくくなってしまう恐れがあります。
区別するのが苦手な方は、「裏表紙のあらすじをそのまま引用する」「要約の代わりに章のタイトルを書く」などとわかりやすいルールを作っておくと安心です。
書き方のコツ⑤定期的に読み返す
最後のコツは、読書ノートを定期的に読み返すことです。
読書ノートは自分の読んできた本をまとめた総集編。
書いたまま放置するのはもったいないです。
人はそのときそのときで考え方や感じ方が変わります。
自分が過去に書いた読書ノートを読み返してみると、初めて本を読んだときとは違う発見があるかもしれません。
それだけでなく、「この本に似た本を読みたいな」「この本の続編、出てないかな」というように、次に読む本を選ぶきっかけになることも多いです。
未来の自分のために、なるべくたくさんの種を蒔いておく、読書ノートはそんな存在といえるかもしれません。
以上が、読書ノートを書くときのちょっとしたコツです。
少し意識を変えるだけでぐんと書きやすくなり、読書ノートの効果をさらに高めることもできます。
ぜひ取り入れてみてくださいね。
おわりに
読書ノートのメリットと効果的な書き方のコツをご紹介しました。
- 読書ノートは理解を深めたり記憶に残したりする効果がある
- 読書ノートは手書きがおすすめ
- 文字として残しておくことで実生活に取り入れやすい
- 読んだときの感情を残しておける
- 次に読む本の手助けになることもある
- 読み終わったらなるべく早く読書ノートを書く
- あやすじ、要約、感想を区別して書く
- 定期的に読み返すのがおすすめ
ご紹介したとおり、読書ノートにはたくさんのメリットがあります。
私は3年ほど前から読書ノートを書いていますが、たまに読み返して懐かしい気持ちになったり、新しい本へのヒントを得たり、たくさんの恩恵があると感じています。
読書ノートを始めてみたいけど尻すぼみしていた方、昔挫折してしまった方、そして読書をもっと楽しみたい方。
この機会に、ぜひ読書ノートを作ってみませんか?
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!